
医師になるには大学医学部を卒業しないと医師免許取得のための国家試験さえ受験する資格もない。
将来医者になりたいと考えている方に医者になるには?
日本で医師になる方法は?
医師という人の生死を左右するくらいの職業だからかなりハイレベルな専門知識と高度な技術を有していなくては成り立たない。 ただ、昨今の医学部受験は中々狭き門だ。
年々、海外の医学部を卒業し、日本の医師国家試験を受験しようとする方が増えている。
もちろん、日本で医師になる志を持つ方もいれば海外で活躍する意思を志す方もいる。
海外の医学部
日本で日本の医学部に入るよりは断然、海外の医学部の方が入学しやすい。
とは言ってもその国の母国語や英語のスキルが求められるが・・・。
入学後はそれなりに努力をしなければ卒業は出来ないが、日本で医学部浪人するより1年でも早く経験を積めるので意義はあるのかもしれない。
また、海外の医学部を卒業してその国の医師免許を取ってその国で医師としてのスキルを積んでいくのも良いと思う。
その時は当然、医師としてのスキルがあるので医師国家試験を受けるために日本での診療能力調査で済む(国による)だろうし、難関の予備試験は受けなくてよい(厚生労働省の基準、判断なので100%とは言えないが)。
日本の医師免許を取得するには医師国家試験を受験し、合格しなければならない。
現在、医学界では医学教育の国際基準を設けており、それに満たさない大学は、自国以外での医療行為はたとえ該当国での試験に合格していても、認められないようになっています。
日本もそれに合わせ、現段階で多くの大学がカリキュラムを再編しはじめており、海外での医療行為を行う上で問題ないように取り組んできています。
日本の医師国家試験受験資格
受験するためには受験資格というものがある。
(1)学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者(令和5年3月10日(金曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2)医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの。
(3)外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの。
(4)沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの。(厚生労働省の指針)
まぁ、今からこの(4)に該当される方はいないので別として、つまり、日本の大学医学部を卒業しなくても医師国家試験を受験する資格がある方もいる訳です。
ただし、外国の医学部と言っても本当にたくさんの国の医学部があるし、修業年限も日本の大学は6年であるが、例えばアメリカは医学部というものはなく、4年制大学を卒業し、学士号を取り、メディカルスクールに入学し、そこから4年間と合計8年ですし、他国には4年制の大学もあります。中国は4年~6年と国によってではなく大学によって違いがある。5年制のところが多いようです。しかし、中国は卒業後、1年研修を経ないと国家試験受験資格がなく、医師免許を取得できないので5年であっても中国で医者になるには最低1年の臨床研修実習を受けないと受験できない。
なのでそこまでは日本と同じ年限になります。
ここで日本での受験資格については上記(2)(3)に該当すると認められる訳ですが、4年制があるのならそっちの方が!と思うかもしれませんが、日本の医師国家試験受験資格の基準を満たしていない可能性が高く、受験資格なし・・・という可能性が高いです。本当に様々な国の事情などがあるので一概には言えませんが5年、6年であろうと認められないということもあるのでしっかりと下準備が必要です。(日本の医学部より入りやすくても日本で医者になることを目標にする方にとってはもったいないです)WFME(世界医学教育連盟)かJACME(日本医学教育評価機構)が認証した大学であれば大丈夫だと思います。
アメリカのUSMLEの受験資格もこれらの大学の在学生か卒業生に限定されます。
2023年度からということですが、コロナで2024年からのようですので日本もこれと同様なことになると思います。
海外医学部出身者はこれらの3者に該当することになります。
大雑把に言うと、
・日本の医学部と同等の教育を受けたという者
・上記の者でその国の医師の有資格者
・日本の医学部と同等の教育を受けたと認められない者


日本での医師国家試験受験準備
海外医学部出身者が日本で医師国家試験の合格率は約30%、日本の医学部生の90%と比較すると一目瞭然です。
ここで問題となるのがまずは日本語、日本での診療方法や考え方の違いなどが問題になってきます。
日本の医学部出身者でも100%ではないのですからちゃんと医師国家試験の準備、受験勉強も必須です。
専門的なことは今まで学んできているので基礎は出来ているはずです。
よく、国家試験とは違うと言われますし、日本の東大、京大などトップレベルの学校の出身者でさえ合格率100%ではありません。
医師国家試験の受験をおろそかとは言いませんが、専門的なことを学校は教えるので自分で忙しくても頑張らないといけません。
現役の医大生もそのための予備校へ行き、対策をしている学生がほとんどです。
ただ、予備校が結構高額で年間200万円~とかしてしまいます。
日本の医大生でも払える方はよいのですが・・・。
最近はほとんどオンラインでの講義を行っているところもあり、また、オンライン専門の手軽に始められるので良いと思う。中でも今はmedu4が勢いがあり、内容も充実し価格もリーズナブルで良いと思います。

海外医学部出身者の壁
海外医学部出身者は先述しましたように通常とは違い、医師国家試験を受けるまでに少し違ったことをしなければいけません。
予備試験を受験しなければいけない方は、基礎医学の分野になりますが中々難易度は高いです。
日本語能力調査を受験しなければならない方も最近は難易度が上がっているようです。
しかし、この辺も日本人のドクターからコツを学べば割とスムーズに合格へと進むことが出来ると思います。
独学ではかなり掴みにくい内容だと思います。
あまりこの辺に詳しく、指導してもらえるDr.が中々いないのですが、中でも医師国家試験対策指導に定評のある、木原Dr.が予備試験や日本語診療能力調査について研究しており、忙しい合間を縫って少人数で儲けを度外視し、生徒の身になって指導している現役のドクターは他にいないと思います。
中には医師の資格を持たないで受からないのでこちらの教える側に回っている先生もいるようです。
特に医師の資格を持っていなくても教えることは出来ますがそもそも自分が受からないのに・・・?
医師の資格があるかないかはここで確認できます ➡ (https://licenseif.mhlw.go.jp/search_isei/)
ぜひ、最短で突破しておきたいものです。
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